九思一言

 先頃、棘のある言葉を投げられ、返す言葉が一瞬脳裏を駆け巡りました。思いがけない言葉に会ったとき、人は感情に流されがちですが、感情を呑み込んで平静に状況を判断することが大切だと思います。この歳まで生きていると様々な場面に会い、そこをくぐり抜ける術も身に付いてくるものかも知れないですね。「孔子」が九思一言といって、九回考えてから一回言葉にするという意味だと聞きますが、相手に分かってもらうために噛み砕いて言葉を選ぶということでしょうか。乱暴な言葉は相手を傷つけるのみならず、振り上げた腕の落としどころがなくて、棘ある言葉だけが自分にブーメランのように還ってくるのですから気を付けたいものです。


 私は毎朝5時頃に起床していますが、真冬の暗闇から早春の空のあけぼのを見るのが楽しみです。東の窓を開けて太陽が昇る前の幽玄の美しさを独り占めしています。

お茶の用意をし、神仏に経を詠み朝ご飯の支度をします。羽釜のごはんが炊きあがり、味噌汁が美味しい匂いを醸し、食卓に幾ばくかの総菜がならび、朝ご飯の時間はとても幸せな時間になっています。大好きな緑茶をたのしみ今日も仕事が出来る幸せに感謝しています。


 自然の移り変わりは、趣味の俳句に題材を与えてくれる大切な師匠でも在ります。

早春の庭は一斉に木々が芽吹き、やがて緑一色と変わって行くことでしょう。先日花屋の店先に牡丹を見つけました。島根県大根島で栽培された濃い緋色の牡丹です。昔暮らしていた庭に牡丹を植えて楽しんでいましたが、この地には牡丹や芍薬が育ちませんでした。

幼い頃から実家にあった紅白の牡丹がとても大きく咲いていたのが忘れられず、ずっと憧れていたのです。

今、庭先には椿がたわわに咲き乱れ、木瓜は真紅の花を枝一面につけています。小手毬も花芽を膨らませ、十二単が立ち上がってきました。春の訪れです。

このような自然の恵みを見落とすことは勿体ないことですね。都会に暮らしていて失ってしまった感性を人間らしさを少しづつ取り戻して九思一言を実践しつつ、この難関を潜っていきたいと思います。


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