書に触れる時間

 読みたい本が何冊も放り込んである書棚を横目で見ながら、時間を作れないことを言い訳に何年も時間が過ぎました。寝る前に1ページだけでも読もうと箪笥の上に重ねても、寝ることに一目散です。いつか読めると思って買ってしまう自分を反省しています。


 仏教に関心を持ってそれに関連する本は何冊か読みました。哲学書は奥が深く、私の浅知恵では推し測ることは大変です。梅原猛氏の初心者向けの本は私をこの世界に引っ張り込む、優しく面白い入り口となりました。長年の友人で何時も本を読んでいる本の虫さんがいます。40年前初めて出会った時も、電車の中でもバスの中でも本を読んでいたのを覚えています。車に乗らなくなった今もお孫さんの車で図書館に行っているのだそう。

村上春樹氏の本も積んであって、何冊か読みました。今は養老孟司氏の「ヒトの壁」を手に取っています。猫好きの養老さんの柔らかい笑顔が素敵ですね。

 

娘は電子書籍リーダー(Kindle)で本を読んでいます。年間何十冊かを読む目標を立てているらしいので、到底娘には叶いません。

 仕事柄、健康に関する本は必要に迫られて読んでいます。優先順位から言うとトップでしょうか。この仕事に携わってかれこれ40年になりますが、今日の私を健康に導いてくれたのも、本の力であると確信しています。食事の質、食材の


質、腸内免疫、動物性蛋白の排除、精神の安定に関わる食事、後二年で傘寿を迎えるのですが、これといって病気はありません。薬も飲みません。自然に身を委ねて暮らしていられる幸せを思います。


 この頃は、何でもネットで検索する時代ですが、一冊の本から受け取れるメッセージの豊かさを大切にしたいと私は思っています。時折、太宰や芥川なども読みますが言葉の煌めき、表現の多様さに改めて大正や昭和の文学に引き込まれています。


 長野の林檎生産者のゆり子さんは、農業の傍ら、童話を執筆する才女です。何年か前には「かしべやあります」というタイトルの本を出版されました。沢山の作品を書いていて、私の雑文を読んで批評してもらったり、私のエッセーを褒めてもらったりお互い刺激を与えあっています。


 現役を離れたら読もうと思っても、現役時代はまだまだ続きそうですし、時間があったら読めるものでもなさそうですね。流し読み、斜め読み、深読みできない我が身を思いつつ、本が在る暮らしを楽しんでいます。

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